現在でこそ、WiMAXは無制限プランもあり、おすすめのモバイルWi-Fiの1つです。しかし、当時データ容量をあまり使わなかった私にとっては、最適なモバイルWi-Fiではありませんでした。
私自身、勢いでWiMAXを契約したものの、実際に使ってみたら「あれ?」と思うことがいろいろ出てきたからです。そこで、今回は私がかつてWiMAXの解約を決めた、5つの理由とは何か説明します。
当時、私がモバイルWi-Fiを解約した理由を知って頂くことで、皆さんも失敗しない契約ができるはずです。それでは、早速見ていきましょう。
目次
WiMAX2+回線の通信状況が不安定
自宅はWiMAX 2+エリア圏内のはずが、通信状態が安定しないことが多くありました。周囲に建物が多いということや、JR沿線ということも関係あるのかもしれませんが、とくに窓に面していない部屋だとアンテナがまったく立たないこともありました。現在でこそ、最新端末のW06ではハイモードアンテナなど受信感度は向上していますが、当時は建物内では非常に電波が弱いという印象でした。
とはいえ、窓のある部屋なら通信状態が良くなるので、いつもルーターを窓際に置いてパソコン作業をしていました。WiMAXのモバイルWi-Fiを契約する際は、通信エリアや電波状況を入念に確認することが重要です。
ここがかつての指定席

WiMAXが建物内でつながりにくい理由について、別ページで詳しく説明しています。
»建物内でもつながるモバイルWi-Fiルーターはどれ?
※掲載価格はすべて税込です。
au 4G LTEが使えない
au 4G LTEにひかれて契約
私がWiMAXを契約した理由、それはau 4G LTE回線が使えるからです。本当はスマホを買うためにauに行ったのですが、そこで販売スタッフさんにWiMAXのモバイルWi-Fiをおすすめされ、衝動買いに近いノリでスマホと抱き合わせでWiMAXのモバイルル―ターを契約しました。
そのとき説明されたのが、WiMAX 2+、WiMAXのほかに、エリアの広いau 4G LTEが利用できるので、つながらない心配がほとんどないということです。しかも、WiMAX端末にau 4G LTE回線をつけるには、本来ならオプション料金1,105円/月がかかるところを無料にしてくれるというのです。
3年契約が当たり前となった今でこそ、無料が当たり前というイメージが強いかもしれませんが、当時は「無料」のサービスならラッキーだと思って、即契約しました。
優先接続するのは決まってWiMAX 2+
私が当時使っていたHWD14ルーターは3つのネットワーク回線に対応しています。通信する際は、3回線の中で最も安定した電波が自動的に選択されることになっています。- ハイスピードモード(WiMAX 2+優先)
- ノーリミットモード(WiMAXのみの通信)
- ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)
しかし、私のルーターがau 4G LTEにつながることはほとんどありませんでした。WiMAX 2+回線の通信状況が悪くても、ギリギリWiMAX 2+の電波を拾える場所だと、au 4G LTEよりもWiMAX 2+回線が優先接続されていたのです。
アンテナが立たないような場所でもWiMAX 2+が最優先

ハイスピードプラスエリアモードは、WiMAX 2+が繋がらないときの保険として、オプションでau 4G LTE回線をつけるということですが、電波状態が悪くてもWiMAX 2+が優先されてauの電波を拾うということはほとんどありませんでした。
手動で通信モードを切り替えれば良いのでは?という声もありそうですが、「自動」の部分にもひかれていたため手動でモード切替はしてたまるかと、意地を張って利用していました。
au 4G LTEが無料でつくという特典に乗せられて契約したことを思い出すと、「ほかで契約していたらもっとお得なサービスがあったのかも?」と、ちょっと損した気分です。
とはいえ、今では最新モバイルWi-Fiルーターの性能も格段に進化しています。当時こそ、au 4G LTE回線が繋がらないということがありましたが、現在でははほとんどありませんのでご安心下さい 。
WiMAXの超高速通信は本当?
WiMAX 2+の魅力は何と言っても、超高速通信ですが、当時私は1度もその通信スピードを体感できなかったというのも、解約した理由の1つです。キャリアが提示している数字が理論値であることはもちろん承知でしたが、普段は実測値しか見る事がないため、本当に出るの?と疑問になっていました。
とはいえ、WiMAXのモバイルWi-Fiを解約後、他のキャリアで契約しましたが、やはり理論値が出ることはありませんでした。その点、当時の私はモバイルWi-Fiに少し期待し過ぎてたという反省もあります。
モバイルWi-FiルーターであるHWD14のデザインが残念
まだガラケーが主流だった時代に、携帯電話を入れたつもりがテレビのリモコンだった、という笑い話を聞いたことがありますが、私はiPhoneを手に取ったつもりがモバイルWi-Fiルーターだった、ということがありました。私が使っているHWD14は、ブラック×シルバーの色づかいで、外見がどことなくiPhoneと似ていたのです。私のほかにも、iPhoneと間違えそうになったHWD14ユーザーはいるはずだとにらんでいるのですが・・・いませんか?
次に選ぶなら、カラフルなデザインのモバイルWi-Fiルーターにしようと、その日に決意しました。
大きさも似ています!

私の使っているマウスと色が似ているため、間違えて机の上をコロコロさせてしまうなんてことも。

制限ありの通常プランは月額料金が高い
「超高速通信」と並んで、WiMAXのモバイルWi-Fiの目玉は「データ容量が無制限」ということです。ただ私の場合、WEBページの閲覧がほとんどで、動画視聴やゲームの通信プレーはあまりしないので、7GB制限ありの4,065円/月のプランで契約していました。
勉強不足だった契約当初は、金額的に「こんなもんか」といった感じでしたが、ほかのキャリアの7GB制限ありのプランを調べてみると、安いモバイルWi-Fiが他にいくつかあることがわかりました。
たとえば、2019年1月に新規申し込みの受付を停止した「Yahoo!Wi-Fi」だと、私が毎月支払っていた月額料金よりも1,000円近く安い料金でした。2年契約で考えると24,000円もの差があります。
データ通信量の多いヘビーユーザーなら、データ容量無制限が売りのWiMAXで「ギガ放題」を契約するメリットはありますが、7GB制限ありのプランでWiMAXを契約していた私は、あまりお得とは言えない契約でした。
そこで他に自分にピッタリなモバイルWi-Fiがあるはずと解約したことを覚えています。
もし、当ページをご覧頂いている方で、月間データ容量が無制限のモバイルWi-Fiの契約を検討しているという方は、下記のページでより詳しく解説しているので是非参考にして下さい。
無制限のモバイルWi-Fiを
詳しく知りたい方はコチラ
WiMAXを解約した理由のまとめ
以上が、当時私がWiMAXを解約した理由ですが、自分の解約理由を整理してみると、WiMAXに不向きな人が見えてきました。
① データ容量が無制限である必要がない人
② 月額料金をとにかく安く抑えたい人
③ 自宅(建物内)や地下鉄などでの通信利用が多い人
① データ容量が無制限である必要がない人
7GB制限ありの同条件のプランで各社比較したところ、契約縛り、通信品質、ルーター端末の条件では、必ずしもWiMAXがおすすめとは言えません。② 月額料金を抑えたい人
無制限プランであれば、WiMAXのモバイルWi-Fiはお得です。しかし、単純な月額料金の安さで比較すると、月間データ容量が少ないSIMフリーを使ったモバイルWi-Fiの方が安いというのも事実。
データ容量をあまり使わない、かつとにかく安いモバイルWi-Fiが良いという方にはWiMAXはおすすめできません。
③ 自宅(建物内)や地下鉄などでの通信利用が多い人
WiMAX回線は障害物に弱く、室内や地下鉄では電波が安定しにくくなります。現在こそ、モバイルWi-Fiルーターの性能は上がっており、繋がらないということ自体少なくなってはいますが、このような特徴を理解した上で契約するようにしましょう。
私はWiMAXのモバイルWi-Fiを衝動買いに近いノリで契約してしまい、あとから残念に思うことがいろいろ出てきました。同じ失敗をしないためにも、今後WiMAXを契約しようとお考えの方は、自分の利用状況や条件に合うプランを見極めるようにしましょう。
もっと詳しくモバイルWi-Fiの詳細を知りたいという方は、こちらのページをチェックしてください。