いわゆる2年契約が主流のドコモ・au・ソフトバンクでは、契約してから2年後の月を狙って乗り換えるのが一般的ですよね。
しかし更新月といっても、1ヶ月は30日あります。月初・月中・月末、どのタイミングで格安スマホに乗り換えるのがベストなのか、悩む方もいるのではないでしょうか?
更新月だからいつでも安心…と思いきや、実はタイミングを間違えると余計な費用が発生してしまうんです。だからこそ、最適なタイミングで格安スマホに乗り換えを行うことをおすすめします。
今回は格安スマホに乗り換えタイミングで悩んでいる方に向け、ベストなタイミングとその理由・注意点をまとめました。損をしない格安スマホの契約法・タイミングをおさえて、お得な乗り換えを目指しましょう!
目次
格安スマホに変えるタイミングを間違えるとどうなる?
皆さんもご存知の通り、格安スマホへの乗り換えには、外せないタイミングの「更新月」があります。まずこのタイミングを逃してしまうと、格安スマホの乗り換えに大きな費用が発生してしまいます。最初に、格安スマホに乗り換える「更新月」のタイミングを外すとどうなるか、乗り換えのタイミングと注意点について解説します。
タイミングによっては解約で高額費用発生
キャリアの契約には、「2年縛り」と呼ばれる最低契約期間があります。契約後2年間が最低契約期間に該当し、当期間中に解約すると「違約金」が発生します。また、2年経過後の更新月のタイミングで解約しなかった場合には、契約は自動更新となる点に要注意。つまり、2年後の更新月を逃すと、また2年間経たなければ更新のタイミングはやってこないのです。
なお、一般的な「契約更新月」として設けられている期間は、3ヶ月とされています。
キャリアを契約した翌月を1ヶ月目とし、24ヶ月目〜26ヶ月目の3カ月間が更新月。
※ドコモの場合、月の1日に契約した場合は、その月が1ヶ月目となる。
※ドコモの場合、月の1日に契約した場合は、その月が1ヶ月目となる。
例えば、2019年の10月に契約した場合、更新可能期間は2021年の10月~12月となります。
更新月タイミングを簡単に確認する方法
前述のように自分で数えてみる以外にも、スマホから簡単にキャリア解約のタイミングを知ることも可能です。各キャリアのユーザーページを利用しましょう。
ドコモ
「My docomo」にログイン、お客様サポート>契約内容確認などオンライン手続き>ドコモオンライン手続き>「ご契約内容確認・変更」で確認できます。
au
「My au」にログインの上、「ご契約情報」で確認できます。
ソフトバンク
「My SoftBank」にログイン、「契約・オプション管理」のページで確認できます。
「My docomo」にログイン、お客様サポート>契約内容確認などオンライン手続き>ドコモオンライン手続き>「ご契約内容確認・変更」で確認できます。
au
「My au」にログインの上、「ご契約情報」で確認できます。
ソフトバンク
「My SoftBank」にログイン、「契約・オプション管理」のページで確認できます。
必要な手数料を確認
実際にキャリアスマホから格安スマホへ乗り換えたときには、解約・新規契約に伴う手数料が発生します。もし更新月のタイミングを待たない場合には、以下の費用が必要です。
現在のキャリアで発生
解約手数料:約9,500円
MNP転出手数料:ドコモ・auは各2,000円、ソフトバンク3,000円
乗り換え先の格安スマホ会社で発生
新規契約手数料:約3,000円
解約手数料:約9,500円
MNP転出手数料:ドコモ・auは各2,000円、ソフトバンク3,000円
乗り換え先の格安スマホ会社で発生
新規契約手数料:約3,000円
最新ニュース!
2019年10月1日より、2年契約を途中で解約する際の違約金やスマートフォンの値引き額を制限する総務省の改正電気通信事業法が施行。
改正法令の施行により、2年定期契約を途中で解約する際の各キャリアの違約金が1,000円上限に!
ただし、2019年10月以降に契約したユーザーが対象なので、2019年10月以前に契約をしたユーザーは依然変わらない高額な違約金を払う必要があります。
以上のように、2019年10月以前に契約を開始した方の場合は、更新期間以外のタイミングで格安スマホに乗り換えると合計で15,000円程かかります。
一方、更新月のタイミングで乗り換えれば違約金は発生しないので、MNP転出手数料2,000~3,000円と、乗り換え先の新規契約手数料約3,000円、合計5,000円~6,000円が発生費用となります。
契約月を待たない場合、1回の乗り換えで1万円以上かかるのは結構な負担ですよね。コストを下げるためにも、乗り換えのタイミングはとても重要だと言えるでしょう。
キャリア端末代の残金はどうする?
キャリアでスマホ端末を購入すると、更新月までの24ヶ月で分割して端末代金を支払うことができます。もし分割払いを選択した場合、更新月のタイミング前に何かの事情で解約をしたくても「まだ端末代の支払いが残っているから無理かな…」と思ってしまう方も多いでしょう。
しかし、心配ご無用。実は、キャリア端末代の残金は解約後もそのまま分割で払い続けることができます。解約後に分割払いを続ける場合も、特別な申請はいりません。乗り換えのタイミングに関わらず、これまで通り支払っていくことができますよ。
また、申請をすれば、残債の一括払いも可能。自分の好きな方を選んでみて下さい。
タイミングが一番大事!格安スマホにはいつ乗り換えるべき?
さて、ここまで格安スマホに乗り換えるタイミングは契約更新月がベストであることを説明してきました。ここから更に深堀りしていきたいのは、更新できる月のなかでも「月初」・「月中」・「月末」のどのタイミングを選ぶのがベストなのかという点。同じ月の中でも、タイミングが少し違うだけで自分にとって有利になることがあるのです。
先に結論をお伝えすると、乗り換えのベストタイミングは「月末」。これが鉄則です。
では、なぜ月末が乗り換えに最適なタイミングなのか、理由をみていきましょう。
キャリア側の理由
解約するキャリアでは、解約月の月額料金はいつ解約してもまるまる1ヶ月分の料金が課せられます。たとえ10月1日に解約した場合であっても、日割りで1日分の料金とはなりません。そのため、キャリア側のタイミングを考えると月末に解約した方がお得になるのです。
乗り換え先格安スマホ側の理由
一方、格安スマホ会社では、契約月の利用料金は日割り計算。使った日数分しか請求されないので、自分の好きなタイミングで利用を開始して問題ありません。そのため、乗り換え前のキャリアの料金事情を考え、月末に乗り換えて格安スマホに新規契約するのが良いでしょう。
まとめると、解約時の料金の観点から月末に乗り換えるのが一番お得になるということです。
別に月額料金を1ヶ月分払うことくらいなんてことないという方もいるかとは思いますが、1日2日しか使っていないのに1ヶ月分の料金を支払うのは嫌ですよね。
少なくとも月初の乗り換えは避けること。そして、よりお金を無駄にせず乗り換えたいなら月末まで待つことを頭にいれておくことをおすすめします。
乗り換えの注意点!スマホが使えなくなるって本当?
ここまで、格安スマホへ乗り換えるタイミングは「契約更新月」、しかも「月末」がベストであることをお伝えしてきました。最後に、格安スマホへの乗り換えに関して、タイミング以外の注意点をお伝えします。
MNPのタイミングで格安スマホが使えない可能性も
現在キャリアで使用中の電話番号を、乗り換え先の格安スマホでも使いたい。そう思ったときに利用するのが「MNP制度(番号ポータビリティ制度)」です。便利なMNP制度ですが、手続きを行うタイミングによっては格安スマホが手元に届かず、数日間格安スマホが使えなくなる期間が発生します。
格安スマホが使えなくなることを避けるため、原因と対策法を見ていきましょう。
MNP転入でスマホが使えなくなる理由
それでは、なぜMNP転入時に数日間格安スマホが使用できなくなってしまうのでしょうか。簡単に説明すると、新たな格安SIMが届くまで、前に使っていたキャリアのSIMを使うことができなくなるためです。MNPで乗り換えをする際には、MNP転出の手続きを行った時点で古いキャリアスマホは使えなくなってしまいます。
そのため、格安スマホをネットで契約し郵送してもらう方などは、格安スマホが実際に手元に届くまでスマホが使えなくなってしまうリスクがあるというわけです。
スマホが使えない”空白期間”は、3日~1週間前後といわれていますが、たった3日でもスマホが使えないというのは非常に不便ですよね。
この空白期間は避ける方法があるため、対策をしましょう。
格安スマホへのMNPは「即日」がよい
電話やネットが使えなくなる期間を避けたい方は、「即日MNP」ができる格安SIMを選びましょう。即日MNPとは、その名の通りその日のうちにMNP転入手続き・作業を終え、すぐに格安スマホを利用できるようにすること。最近ではほとんどの格安スマホ会社が即日MNPに対応しているため、MVNOの選択肢も多いでしょう。
通常、格安スマホに乗り換えるときの具体的なMNPの流れは、次の通りです。
▼通常のMNPの方法
- 現在のキャリアでMNP転出手続きを申し込み、「MNP予約番号」を取得。この時点ではまだスマホは使える。
- ネットで格安スマホ会社に「MNP予約番号」を伝え、新規契約の手続きを行う。
格安スマホ会社と乗り換え元のキャリアの方でMNPの作業を行ってくれるので、自分は特にやること無し。
MNPの作業に伴い、古いスマホが使えなくなる。 - 新しいSIMが届く。前の端末と同じ電話番号を使うことが可能。
一方、「即日MNP」であれば、新しい格安SIMが届いてから自分の好きなタイミングでMNPの切り替えを行うことができます。
▼即日MNPの方法
- 現在のキャリアでMNP転出手続きを申し込み、「MNP予約番号」を取得。
- 乗り換え先の格安スマホで新規契約。「MNP転入(即日MNP)」で申し込み。
昔のスマホはまだ解約していないので使える。 - 数日後、新しいSIMが届く。
- 乗り換え先の格安スマホで、「MNP転入手続き」を行う。ネット上か、指定の電話番号に電話することで完了できる。
この段階で、昔のスマホは使えなくなる。 - 数十分~数時間で格安スマホのMNP転入手続きが完了。これでようやく格安スマホが使えるようになる。
このように、格安SIMが届いてから即座にMNPを切り替えることで、スマホが使えなくなる期間を少しでも抑えることができるのです。
通常であれば3日~1週間前後かかっていたのが、即日MNPでは数十分程度に短縮できます。
格安スマホ乗り換え時の通信回線に注意
次に必ず注意したいのが、乗り換え先の格安スマホの通信回線。ここを見落とすと、せっかくキャリアから格安スマホに乗り換えたのに、格安スマホが使えなくなってしまうことがあります。この理由を理解するには、格安SIMを提供する事業者「MVNO」と、キャリアが設定している「SIMロック」の仕組みを知ることがポイントです。
MVNOとは
別名MVNO()とも呼ばれる格安スマホ会社は、自社独自の通信回線を保有していません。ドコモ・au・ソフトバンクなどキャリアの通信回線をレンタルすることで、自社ブランドとしての格安SIMを提供しています。レンタルということは、その分通信設備への初期費用や維持費がかからないということ。そのため、MVNOはキャリアと比べて非常に安い料金でサービスを提供することが可能なのです。
SIMロックとは
通信回線を自社で持っている3大キャリアは、自社のユーザーが他社に簡単に乗り換えることを防ぐために、販売しているスマホ端末に「SIMロック」をかけています。SIMロックがあると、auのスマホはauの通信回線、ドコモのスマホはドコモの通信回線しか利用できないといったように、自社と同じ回線しか利用することができなくなるのです。
いわゆる「SIMフリー端末」を利用している方や、キャリアの端末でもSIMロック解除をした方は別ですが、多くの方はキャリアで購入した端末をそのまま使おうと思っているでしょう。
そのような方は、自分が端末を購入したキャリアと、乗り換先の格安スマホ会社が提供しているスマホ回線を合わせることが重要なのです。
SIMロック解除が便利でおすすめ
このように、現在利用している端末がSIMロック解除を行っていない場合、通信回線を合わせる必要があります。しかし、いちいち通信回線を気にしながら格安スマホ会社を選ぶのは面倒。また、気に入った格安スマホがあるのに、自分が契約しているキャリアとは違う通信回線を利用している場合には、諦めるか高額なお金を払って新たな端末を買い直すかしかありません。
このようなことを避けるためには、自分が持っているスマホ端末に「SIMロック解除」をするのがおすすめです。SIMロック解除は、契約中のキャリアで手続きをすれば簡単に行うことができます。
ただし、SIMロック解除が可能かどうかは、端末購入からの経過日数や端末代金の支払い状況、動作確認の有無で異なります。
契約してから日が浅い場合にはロック解除ができないなど、タイミング上の制約があるケースもあるので、各キャリアの公式HPでよく確認しましょう。
キャリアの更新月の月末を狙うのがベスト
さて、今回はキャリアから格安スマホへ乗り換えるタイミングについて解説してきました。改めて要点をまとめると、格安スマホへの乗り換えは「キャリアの契約更新月」の「月末」に行うのがベスト!
このタイミングを逃すと、解約手数料という違約金や、解約月の月額料金など、乗り換えだけでかなりの費用がかかってしまいます。
月々の通信費を抑えるために格安スマホに乗り換えるのなら、乗り換えの手続き自体をお得に進めたいですよね。
少し気をつけるだけでお得感が変わるため、乗り換えのベストタイミングを逃さないように手続きを進めましょう!